ハスタール
著者:伏見健二
【初出】
STORY
中学3年生 三國高人には忘れたくても忘れられない記憶があった。
幼い頃、ザワ森に「レッドビートル」という巨大なカブトムシを採りに行ったときに見た恐ろしい光景…。少女が材木を組み合わせた十字架に無慈悲に打ちつけられ、その心臓は…。
周りの級友が受験勉強に明け暮れる中、早々と推薦入学を決めてしまった高人の前に転校生 篠原鈴菜が現れたときから、彼に忌まわしい記憶が甦り始める。
「セレファイス」、「ロード・トゥ・セレファイス」に続く、伏見健二氏によるクトゥルー小説
時間軸的には、先の作品に先立つ話となっている。
この作品も、様々な神話要素がちりばめられていて、他の神話作品を読んでおくと、より楽しめる作品となっている。
「セレファイス」と同様、少年・少女の恋愛もストーリーに関わってくるのは、まあ仕方の無いところか。