YIG -美凶神-
2016/05/23
著者：菊地 秀行
カッパ・ノベルズ
ISBN4-334-07180-5
STORY
10年前の「事件」以来、世界は混沌と暴力の支配するところとなってしまった。
街道強盗集団 －通称ライダー－ に襲われた移木を助けたのは謎の美女イヴだった。報酬は最も危険な町、三鬼餓に連れて行くこと。そこでは、邪神封印を計画する魔道研究家・瑠々井が彼の用心棒を募集していた。
瑠々井の元へ莫大な報酬目当てに次々と現れる超能力武道家たち。その中に謎の美女、イヴはいた。
イヴの正体は、いったい何者か？そして、地球の運命は？
「妖神グルメ」を書いた菊地 秀行氏の書いた、伝奇アクション。
スーパー・ヒロイン、主人公イヴと、瑠々井の用心棒との戦いがなかなか面白く読める。というか、イヴ自身と邪神の戦いって、まだ、あまり書かれていないんですよね。せいぜい、○○の娘（← 一応伏せ字）☆☆との戦いが、出てきたくらいですか。他の用心棒がインスマウス野郎を倒すシーンは１巻の最後に出てきていましたけど…。
ちなみに、この倒しかたがすごいです(^_^;)。ちょっと、倒された方に同情しちゃいます。
まだ、完結していないので、イヴの活躍が期待されます。
あ、そうだ。瑠々井ってのが、結構ジジイな設定なんですけど、美人の奥さんがいるんですよね。同じく菊地氏が原作の漫画「退魔針」（これもクトゥルー絡み）の中でも、似たような設定が出てきます。この設定、好きなのかなぁ・・・。