魔境遊撃隊
2021/05/29
著者:栗本 薫
角川文庫
ISBN4-04-15005-2
STORY
かけだし作家の栗本薫は、ひょんな事から、奇妙な探検隊の一員にされてしまう。目指す島は南太平洋の小さな島、セント・ジョゼフ島。 巨石遺跡のあるこの島で、奇妙なことが続く中、恐竜目撃の話が伝わってくる…
一行を率いる、絶世の美少年、印南 薫は一体、何者なのか?そして、島の美少女メナの正体は?
謎の教団、月十字教団とは?
冒険と怪奇の織り成す、幻想の世界!
『魔界水滸伝』の作者、栗本 薫の書いたクトゥルー神話作品。
超古代文明の謎や、怪しげな教団などとの絡みが、非常に面白く読める。
人間と邪神の妙な関わり合いも無く(人間が、邪神に対して非常に無力な存在として描かれている!)、『魔界水滸伝』に比べて、とっても「クトゥルー」な作品である。
また、作品中には作者の大作「グイン・サーガ」と繋がっている部分もあり、クトゥルー神話フリーク、栗本薫ファン、共に必読の作品といえる。
何で、この作品は学研の「クトゥルー神話事典」に載ってないんだろ(?_?)?